はじめに

クリエイターEXPO、無事終了いたしました。
名刺交換してくださった企業さま方、パンフレットをお手にとってくださった方々、
誠にありがとうございました!

開催期間中、3日間とも猛暑で、最高気温は35.4度→36.4度→37度と
かなり暑い日々が続きました。
(開催期間中の室内は冷房がきいていて、そこそこ快適な室温ではありましたが
搬入搬出が暑すぎて地獄でした。)

今回クリエポに初出展するにあたり、
たくさんの方々のブログやツイートなどを参考にさせていただきました。
あれらがなければ、無事終えることはできなかったと思います…。
本当にありがとうございました。
少し出遅れましたが、
私も情報を必要としている誰かの助けになれば良いなと思い
備忘録を残しておくことにします。

クリエイターEXPO(クリエポ)とは

クリエイターと企業のマッチングのための商談会となります。
(デザフェスやコミケなどのような物販はありません)
出展者560名(2021年実績)、来場者数48549人(2019年実績)と、
大きなイベントになります。

2022年の概要
第11回クリエイターEXPO
6/29(水)、6/30(木)、7/1(金) 10:00〜18:00
東展示棟
※千坂のブースはデザインスペース【X-15】でした

ブースはこんな感じ。

お金の話

なんと言ってもまずは、みなさん一番気になるであろう部分を先に
赤裸々に書いていこうと思います。
切っても切り離せない、お金の話です。

出展費、今回は165,000円
高いですよ。
新しいパソコン買えますよ。
しかも年々少しずつ上がってるらしいじゃないですか…。

クリエポ出展の利点は様々ありますが、
結局、出展するかどうかの決め手として
「費用の回収はできるのか」
は、大きなポイントになってきます。

「独立したてで知名度がない」
「まだまだ仕事が軌道にのっていない」
そんな人なら尚更一番気にする部分が、お金の部分かと思います。
(つまり私のことですね。)

お金以上の価値を見出せば良い、とか
お金が全てではない、とか
そう思われる方もいらっしゃると思います。
それ自体は否定しませんし、むしろ私もそう思います。
ですが、現実問題として、
生き残っていくために、これから先の自分自身を守るために、
お金の話は、とても大事なことです。

さて、それでは具体的な数字の話に移ります。

出展費や印刷代など、諸々含めてかかった費用は
276,708円

お仕事受注状況としては、
クリエポ開催期間中に問い合わせがあり、約1週間後には
かかった費用を上回るお仕事を受注することができました
(本当にありがとうございます…!大感謝…!)

かかった費用分は少なくとも回収したいと思っていましたが、
回収には最低でも半年〜1年位はかかるとふんでいました。
(数年越しにお仕事がくる、という話も聞いたことがありますしね)
すぐに目に見える結果を出せたのは、
本当にラッキーだったと思っています。

といいつつ、
日々の生活費や年金など、生きるためにかかるお金のことを考えると、
費用分を回収できた時点が、本当のスタート地点。
給料の3倍は稼げ」と言われますので
今回の私の場合で言うと、そのラインは約83万となります。
(クリエポ終了から2週間ほどたちましたが、流石にそこまではまだ到達していません。)
今回のクリエポきっかけで約83万のお仕事の受注をいただけたら
本当に「ペイできた」と言えるのかな、と思っています。

※追記(2022年7月27日)
クリエポ終了後、1ヶ月以内に「ペイできる」お仕事の受注をすることができました。
奇跡的です。ご縁に感謝です。

本当にありがとうございます!

以下、かかった費用の内訳です。

出展費165,000円
パンフレット22,984円
名刺3,250円
ポリ袋31,900円
タペストリー9,829円
椅子カバー6,700円
什器10,977円
消耗品4,280円
交通費6,288円
送料4,500円
ブース番業務委託費11,000円
合計276,708円


内訳に「なにこれ?」と思われる項目があるかと思いますが
その詳細については、後編にて書かせていただきます。

軽く自己紹介と、なぜ出展を決めたか

それではここで、私がどういった人物か、軽く自己紹介させていただきます。
私、千坂は、2021年11月より独立し、
イラストを中心に漫画とグラフィックデザインも
仕事として請け負っております。
(仕事内容はイラストに重きを置いているので、名刺はイラストレーターで作っています)
なので、独立後1年経たないうちに
クリエポに出展を決めたことになります。

  • 独立後から営業活動はしていたものの、仕事の受注具合は厳しい状況が続く
  • 貯金がどんどんと削られていく恐怖
  • 私自身の知名度も高いとは言えない
  • 付き合いのある企業さまも、同業者の方々との繋がりも、あまりない


そんな状況でした。
書いててちょっと悲しくなりました。

2022年4月はじめ、
たまたまTwitterで繋がったイラストレーターさんが
クリエポに出展することを見かけ、
そこからクリエポの存在を知り、申し込みました。
申し込みのタイミングとしては
結構ギリギリだったと思います。

  • 対面で直接商談ができることは、企業さま側と自分側双方にとって安心感があること
  • 自分の絵柄を求めている企業さまとマッチングできること
    (能動的に自分から営業をかけるのはスルーされることが多いが、
    クリエポは受動的だから話が具体的に繋がりやすい)
  • メーカーの方や学校法人など、普段自分からどうアクションを取れば繋がれるのか
    わからない方々も来場されていること
  • 他のクリエイターの皆さまのポートフォリオや展示をみることができ、勉強できること
  • クリエポ出展者はリピーターが多く、つまり、それくらいの効果を期待できると思ったこと
  • 長い目で見れば、かかった費用は回収できる確率が高いと思ったこと


などといった部分を魅力に感じ、申し込みました。
165,000円(税込)と出展料こそ高けれど、
背に腹は変えられぬ思いでした

見学にも行ったことがなく、現場の状況も肌で感じたことがない中での
勢いでの申し込みでした。
「今年は見学して、開催期間中の早割の時に、来年のクリエポ申し込めば良いじゃん?」
そういう考えも勿論あると思いますが
私には「1年待つ」という時間的余裕がありませんでした。

なぜデザインゾーンにしたのか

もしかしたら、ここも気になっている方が
いらっしゃるかもしれませんね。

私はイラストの他に、漫画もデザインもする人間で
どこのゾーンに出展するか、ちょっと迷いました。
当初はイラストゾーンの島中で申し込んだのですが、

  • 本当にイラストゾーンで良いのか不安だった
  • 集客のポイントがあれば知りたい


と思い、運営の方に相談できるサービスを利用しました。
「イラストゾーンは人気で激戦区」
「デザインもできるなら、デザインゾーンへの出展がオススメ」
と運営の方からアドバイスをいただき
「そっか…!」と思った私は、デザインゾーンに変更しました。

デザインゾーンで出してみて、実際どうだった?

申し込みが遅かったことがあり、
人通りが多く目に触れやすい角ブースは売り切れ。
私のブースの位置は、人通りが少々心配なド島中でした。

肌感覚的に、人通りの多さは
デザインゾーンはイラストゾーンに比べ、ゆるりと落ち着いた印象でした。
(良く言えばゆっくりみてもらえる、悪く言えば人通りが少ない)

イラストゾーンの皆さまは
パンフレットのはけ具合も好調という声を多く聞きました。
(あまり知人はいませんが、Twitterでめっちゃ検索かけて調べさせていただきました…笑)

実際にデザインゾーンで出てみて、
開催期間中人の流れがそんなに良くなかったことがあり
「やっぱりイラストゾーンで出せば良かったかな…」
と、薄ら思いました…。
デザインもしているとはいえ
イラストメインで売り出している人間なので。

…しかし、
今回かかった費用を上回るお仕事を受注できたのは
デザインゾーンに出していたからこその仕事内容でしたので
結果的には良かったかなと思っています。
運営の方に感謝です。

クリエポ開催期間中の商談内容は
イラスト・漫画・デザインと多岐にわたりました。
多分、イラストゾーンに出していたら
「この商談きてなかっただろうな」
という内容の商談が多かったです。
(アニメーション作れますか?というのも何件かありました。)

名刺交換は26名。(クリエイター除く)
デザイン事務所や編集プロダクションが割合多め。
交換してくださった企業様方
本当に、本当にありがとうございます!

配布物は、結局どれくらい配れた?

それぞれ500部刷りました。
配布できたのは次の通り。

名刺約190枚
パンフレット約370冊
ポリ袋約160枚


予備分を数えていないので正確ではありませんが、大体こんな感じです。
当初は「パンフレット500冊刷って450冊くらいは配布できたら良いな〜(希望)」
と思っていたのですが、その目標には届かず。

1日目はずっと座って、
パンフレットを自分で取っていってもらう方式。
配れたパンフレットは、50冊いかないくらいでした。
思っていたより減りが遅く、少々焦りました。

2日目、3日目は方法を変え、立ったり座ったりで、
立ち止まったり、タペストリーなどをじっと見てくださる方に
ピンポイントに配布していました。
それでも、むやみやたらには配らず。

立って配ると、足を止めてくれた人にすぐ渡せる利点がありますが、
明らかに自分の前を遠ざかって、素通りされる方々も多いです。
される方はかなり悲しいですが、
遠ざかる心理もわかります。
良し悪しありますよね。難しいです。

今回、私が売り出していたイラストのタッチが
万人受け系ではない、キレイめタッチ系。
ファッションや美容など女性ターゲットのものに絞っています。


かなり限定的なところにアプローチしていたタッチだったので、
それで配布部数が少なかったのかな、とも思います。

パンフレットの配布部数は、本当に人それぞれだと思いますが
今回の私の場合、

  • あまり積極的には配らず
  • イラストのタッチは限定的アプローチ
  • デザインゾーンの、しかも島中で、人通りが厳しい状況だった


などといった条件下での370冊だったと考えると
配布できた方なのかな…?とも思います。

搬入の話


これも一応、当時の状況書いておきます。

冷房が効いていないのでかなり蒸し暑かったです。

パンフレットなど印刷物は14時〜16時着で直送しました。
重いので。
搬入日当時は13時半くらいにブースにつきましたが、
パンフレット、名刺、タペストリーは既にブースに届いていました。
一応運営からの指示として、
荷物受け取りの際はブースにいるようにと言われてはいましたが
置き配してくれてました。

タペストリーを壁にかけるために、脚立を借りに行きましたが
全て出払っていて
15〜20分くらいは待ったと思います。
脚立もまぁ…重くて肩にきました。
借りた脚立は30分で返却しなきゃいけないので、
そそくさとタペストリーを設置。
細々とした準備物が多かったり
帰ろうと思ったけど途中引き返したりで
搬入時間は諸々2時間半くらいかかってしまったと思います。
(かかりすぎた。)

搬出の話

3日目の17:50頃には、撤収の動きが多くみられました。
みなさん撤収早すぎて、そして自分が遅すぎて、白目むきました…。
そして、冷房が切られたので、汗だくの中の搬出作業。

「名前のパネルの両脇に、両面テープでがっつり貼っちゃったけど大丈夫かな…
あとで運営に怒られないかな…」


そんなこと思いながら搬出作業を行いましたが、
問題なかったようです。ホッ。
(壊れたら問題なのは、ブースを区切っている後ろの大きなボードの方)

「配達伝票は早めに受け取るとよし!」ときいたので
17:30過ぎ頃に伝票を先にもらいに行きました。
荷物をまとめ終えたあと、
配達コーナーにダンボールを持っていくため
台車を借りようと思ったら…
台車って貸し出ししてないんですね…!?
(あっても良いと思うのだが…!?)
キャリーの上に重いダンボールを乗せてなんとか…
という感じでした。

配達コーナーもかなり混み合い、
その中でも私は最後の最後。
(もうちょっと早く撤収作業しておけば良かったな…
撤収作業ノロマすぎたな…反省…)

送料を安く抑えたかったため、手で持てるぶんは持って、
あとはリュックにつめて。

連日のクリエポ疲れと
搬出作業で足腰が逝ってしまっていたので、
このままではまともに家にも帰れないと思い、
20分ほど座ってジュースを飲み、休憩しました。
最終的にビッグサイトを出たのは20時過ぎです…。
電気消されて暗くなってから帰りました…。

搬出作業は手伝ってくれた方がいたので(神)、
これを終始1人となると、確実にのたれ死んでましたね…。

後編予告

高い出展料はかかったけど、
それを最低限回収できるぶんのお仕事を受注できた千坂。

「高いお金払ってんだから、きちんと考えて準備しないと…!」
ということで、
出展するにあたりの準備と戦略について、次回、後編を書いていきます。


後編はコチラ↓