前編では、

  • 2022年の初出展から、まる1年経ってどうだったか
  • 2022年と2023年の状況の違い
  • パンフレットを増刷した話
  • 盛況だった理由(ブース位置・イラストのテイスト・ブースレイアウト)
  • 商談

について書きました。
後編では、かかった費用各種制作物の狙い(意図)について書いていきます。

前編はコチラ↓

お金の話

こちらも、昨年と今年の比較表で違いを書いていきます。

2023年2022年
出展費17,0500円
※早割角コマ料金
165,000円
※4月下旬ギリギリ申し込み
パンフレット234,003円
(初回78,627円+増刷155,376円)

※1400部
22,984円
※500部
名刺19,370円
※300部
3,250円
※500部
ポリ袋31,900円
※500部
ポストカード9,043円
※200部
タペストリー9,829円9,829円
椅子カバー6,700円
パネル21,731円
※3枚
グッズ制作費10,840円
モバイルモニター15,000円
※夫に半分以上出していただいた…( ˘︶˘人)
備品、什器13,259円
※昨年買ったものを使いまわしつつ、追加分の購入費用
10,977円
消耗品4,232円4,280円
交通費6,368円6,288円
送料(搬出)11,800円4,500円
送料(招待状DM)1,040円
送料(パンフレット郵送)15,840円
見本紙請求2,500円
※印刷所の見本紙を取り寄せた
ブース番業務委託費11,000円
合計545,355円276,708円

う〜〜〜〜〜〜〜ん…
あまり考えたくはありませんでしたが、

明らかに使いすぎました。

去年のほぼ倍…。

もっと節約できるところはありました。
特に、パンフレットへのお金の使い方。

  • 初回分(ホログラム加工)
    400部で78,627円。
  • 増刷分
    1000部で155,376円。

パンフレットだけで、約23万円。
いやいや、流石にかかりすぎ…。
ホログラム加工の方は全部捌けたから良しとして、問題は増刷分。

前編で書きましたが、増刷かけたときに納期の勘違いをしてしまった私は、
1日納期の増刷で1000部発注してしまったんですねェ…

(2日目で500部配布、3日目で500部配布、で合計1000部必要!という計算…ド・アホ…)

なので、搬入時400部だったパンフレットが、
クリエポ後600部残ったという…珍事。

最初より増えてるが…??????????

ヘマの積み重ねでとんでもねェ〜…金額になってしまいました。
強く生きたい…。
(お仕事いっぱいきますように…!!!!)

そんな感じなので、パンフレットの残部がたくさん…それはもう、たくさんありますので
ご希望の方には郵送させていただきます。
(詳しくはコチラ

次回以降しばらくの間は、クリエポ出るのはお休みする予定なので、
使い回しもできないし、
郵送以外にも、どうにか活用できないかな〜とか考えますが、
ど…どうしようかな…!?(爆死)

…と、いうことで、
今年のクリエポ参加により発生する目標受注金額としては
約164万円です。
(かかった費用の約3倍の額を目標額としています)
長い目で見て、回収していきたいですね…!

開催前の事前告知

  • Twitter
  • Instagram
  • Facebook(これは完全に身内用…)
  • 出展者ページ
  • 招待状DM

SNS上の告知活動は、頻繁にはしておらず、最低限のことしかしていません。
(各SNSに1回は最低あげる…程度)

出展者ページも、正直そこまで作り込んでいませんでした。

招待状DMというのは、すでにお仕事でお付き合いのある企業さまに、
メインビジュアルを印刷したポストカードを送りました。
これも12社なので、そんなにたくさん送っていません。

公式から郵送用の招待状も出ていますが、
それは使わず、ポストカード裏にシールを貼り付けてQRコードで読み込める形式にしました。

こんな感じ。

「出展者ページをみてきました」と言ってくださった方もいて、
事前告知にあまり力は入れていなかったものの、
やはり最低限のことは、面倒くさがらずやっておいて損はありませんね。

タペストリー(メインビジュアル)について

作る上で意識したこと。
シンプルに。ごちゃごちゃさせない。
ベタ塗り面積を大きくして目立つように。

(時間が経ち、今思えば、バックの緑要素はもう少し弱めても良かったかもしれないと思いながら…)

あとは、自分の好きを詰め込む。来場者ウケ〜とか一切考えない。

今回のタペストリーはイラストのみで、文字を一切入れていません。
その分、名前横に後付けのパネルとかで補完してますが、それでも文字は極力少なめに。
あくまで今回は、ビジュアルで勝負。

メインビジュアルに黄色を採用した理由なのですが、
「喜多…のイメージカラーはなんだろう…」
「幸せでハッピーな色…明るいポジティブな色…黄色…!!」
って感じで決めました。

事前に用意されている名前のパネルの位置が、去年より下がっていて
ちょっと戸惑いました。
名前パネルとタペストリーが若干かぶる。
S字フックを余計に持ってきたりしてたら調整できたのでしょうが、
私は最低限の数しか持ってきていなかったため、そのままでいきました。
(今回タペストリー上部に文字を入れていなかったのが救い)

(正直運営側から事前告知して欲しかったところ…
デザインは変えて良いからサイズと位置を変えるなら言って欲しいですよね。椅子しかり。)

今年もNo.1幕さんでタペストリーを作りましたが、パイプが長すぎて中央の布がたゆんで影ができるので、
名前パネルの裏に養生テープで補強?して、
布がピンとはるように設置しています。

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【No.1幕】
厚手トロマット
H1700mm×W1400mm
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パンフレットについて

ばらまくものだからお金をかけるのは最低限で良い、という意見もあると思いますが、
今回の私は逆です。

ちゃんとお金をかけることにしました。

(結果的にかけすぎてしまったが…!)

  • その場で手に取った時に、しっかり感があること(安っぽくない)
  • 持ち帰った後に、大量の冊子がある中で、うもれない存在になること
  • パンフレットを受け取ってから、半年、1年…と時間が経った後で見返した時、存在感を出せること

まとめると…

受け取ったその時も、時間が経った後も、印象的であること

いかに目立つか。

俺だオレだオレダ〜〜〜〜〜〜!!!
俺を見ろ!!!!!!!!!!!!

これに尽きます。
そうするために、どうしたか。

  • パンフレットの紙は厚くする

具体的にパンフレットを制作する前、
昨年のクリエポでいただいた、他の出展者の方々のパンフレットたちを眺めていました。
そこで気づいたのは、
紙質がしっかりしていると存在感がある。たくさんのパンフレットの山に埋もれにくい。
これですね。
紙の厚さ変えるだけで、山ほどあるパンフレットの中でも存在感は出せます。

  • 表紙、裏表紙はベタ塗り面積を多くする

これは、ブースレイアウト、メインビジュアル作りと同じ理論なのですが、
あまりごちゃごちゃ詰め込んだらかえって印象が薄れる。
シンプルにいった方が目立つ。

というやつですね。
今回私がつくったパンフレットの表紙・裏表紙は、ベタ塗りの黄色面積を多くしています。

  • ホログラム加工で、表紙、裏表紙をキラッキラにする

上記2つだけでも存在感は出せると踏みましたが、さらに何かをつけたかった私。
ホログラム加工をつけました。
高級感がえげつない〜…!
眺めてるだけで楽しい、わくわくするやつです。
なお、初回配布の400部はホログラム付きで、増刷分はホログラムついていません。納期の関係で。
※ホログラムの仕上がりは大満足でしたが、そのぶんお金はかかるので、部数のことを考えると次回以降はやらないと思います…

  • 「あれもこれも…」と1ページ内に作品や文字情報を詰め込まず、ページ数を割いても良いから、勿体ぶらずに、1つ1つの作品を丁寧に魅せること

「作品集と営業用冊子は違う」というのは、よく聞くと思います。
ただ、営業用に振りすぎて、あれもこれもと情報を詰め込みすぎると

クリエポという、ライバル同業者が山ほどいる、特殊な空間で勝てるのか…?

何が言いたいか…というと、
1対1では通じる冊子であっても、クリエポという特殊空間では、同じように通じないのではないか。
つまり
パンフレット閲覧者にとって、1つ1つの作品がすっと目に入ってくるレイアウトにすることが大事なのではないか。

「スペース空いてたらもっと情報入れられるじゃん!」「ページが勿体無い!」
この気持ちを抑えることです。
安っぽいスーパーのチラシのようになってはいけない。

そこで、参考にさせていただいたパンフレットは、
ナカニシリョウさんが昨年配布していたパンフレット。
ナカニシさんのパンフレット、とにかくかっこいいんです…!
手に取った時のしっかり感、見る側にストレスを感じさせない掲載の量感。

俺を見ろ!!!!!!!!

これですよ、これ。
ナカニシさんのパンフレット、完全にこれです。
エネルギーがすごい。

つまり、クリエポという特殊空間で目立つパンフレットにするためには
作品集と営業用冊子の中間あたりを目指すと良いのではないか
という結論に至りました。

作品自体に興味を持たせることに成功したら、
問い合わせしてくれるなり、HP見てくれるなりすると思います。
なので、なるべく文字情報は最低限に。

  • 開いて最初の見開きは、贅沢にページを使ってインパクトを出す

来場者は、クリエポで(コンテンツTOKYOで)パンフレットを山ほど受け取るんですよ。
最初に開いたページから、こまごまと情報が詰め込まれていたら、
みるのが辛くなっちゃいそうじゃないですか。
だから最初の見開きは、贅沢に、自信を持ってドンとかまえる。

繰り返しにはなってしまいますが、
今回のパンフレットの制作の狙いは、
手に取った直後の印象を大事にする、時間が経ったあとも存在感のあるものにする。

サイズは王道のA4タテで決まり。
ページ数は特に決めず、なりゆきです。

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【グラフィック】
A4中綴じ冊子
フルカラー
20ページ
表紙:コート180kg、中:コート135kg
ホログラム加工:チップガラス
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ポストカードについて

昨年はテイクフリーの名刺を用意していたのですが、
名刺って営業色がどうしても強いし、
小さいからあんまり目立たないし、
すぐ落としそうだし。
昨年の来場者の様子をみてても、自発的にテイクフリー名刺を持ってってくれる方は少なかったため
今年はそれをやめました。

パンフレット以外に、気軽に持って帰ってもらえるものとして
ポストカードを用意。
ポストカードは営業色が薄いし、
コレクション・飾る用として持って帰ってもらえるし、
イラストの面積も名刺に比べたら大きい。


眺めてて楽しい、欲しい感のあるポストカードにするため、
こちらもホログラム加工を施しました。

このポストカードは、テイクフリーとして会場に置くということは勿論、
招待状DMとしても使いました。

これは結構良かったんじゃないかな、と思います。
テイクフリーとしてのポストカード、おすすめです。

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【グラフィック】
ポストカード
表面カラー、裏面モノクロ
コート225kg
ホログラム加工:ドット
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名刺について

名刺については
安っぽいペラいものにしないことを念頭に、
やりたいように作りました。

  • 厚みのある紙にする
  • 見る角度によって表情が変わるホログラム箔
  • 天金加工
  • 一面にイラストをドンと載せる

だいぶ良いものにはなりました。
かわいいっ…!

余談ではあるのですが
名刺のホログラム箔の部分のシンボルは、喜多の「喜」が輝くイメージで作っています。

欲を言うと、ちょっ…と、スミベタが弱かったのと、
紙が若干反ってしまっているのが残念で、
ここをクリアしていたら完璧でした…。

次回新しく名刺を作るときは、活版印刷やってみたいですね〜!!
夢…。

パンフレットもポストカードも切らしてしまった時間帯、
唯一この名刺が頼みの綱でした。
お金をかけてしっかりしたものを作っておいて、
つくづく良かったなと思った瞬間でした…。
(名刺以外渡せるものが何もない中で、ペラい安っぽいものを出してしまったら、格好がつかないので…)

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【メガプリント】
名刺
天金加工(ローズゴールド)
エキストラヌーボ301kg
片面カラー、片面モノクロ
加工オプション:ホログラム箔
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大きめのパネルたち

データ入稿して作ったパネルは3つ。

  • 右横の縦長パネル
    「○○なイラスト描きます!」とか、変わり映えない言葉を書いても来場者に刺さらないと思ったので、
    今回は、商談で聞かれる可能性の高いインボイスについて書きました。
    おそらく、インボイスが実施される10月ギリギリまで様子見する方々は多いのではないでしょうか。
    あとから申請するにしても、どうせだったらクリエポで先にアピールした方が、
    新規開拓において得だと思ったので、今回アピールポイントとして出すことにしました。
    他の同業者たちに嫌な目でみられるんだろうな〜…とも思いながら、
    インボイスに対応しているか・していないかは、新規開拓では大きな壁になりえます。
    だったら最初から、その壁を取っ払っておいた方がいいですよね。
    (本音は、インボイスなんてない方が良いんですけどね…。)

    運営側から「このサイズ以内に装飾を収めてくださいね」という指定のサイズでパネルを作ったのですが
    どう考えてもパネルの方が縦に長かった。
    (すぐ前に電源があったので、少し上にずらさざるを得なかったのもあるのですが、それ抜きにしても…)

  • 等身大パネル×2
    等身の高いものと、SDの2つ用意しました。
    特に等身の高いものについては、目線の高さの大きいビジュアルが欲しいと思ったので作りました。
    来場者の視線を逃さないように。
    あと、売り出しているテイストのイラストは、Illustratorでも描けるので
    べクターデータで用意できることもアピールポイントのひとつだと思い、吹き出しで書いています。
    SDについては、賑やかしですね。こんなのも一応描けます、ということで。

プリオさんでパネルを作ったのですが、
ギリギリ入稿してもちゃんと届けてくれるのでとても助かりました〜!
印刷も綺麗だし大満足な仕上がりでした。

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【プリオ】
屋内向け 発泡パネル
マット紙
長方形パネル:W455mm×H1020mm
等身大パネル(等身高め):W666mm×H1600mm
等身大パネル(SD):W462mm×H750mm
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グッズの制作

これについては「作ってみたい、どうせだったらクリエポにあわせて作るか」ということで
やりたかったからやった、という意識が強いですね!

あえていうならば「私のイラストをグッズに反映させたらこんな感じですよ」の、
ご提案といったところでしょうか。

緑色のアクリルスタンド2点はグラフィックさん(RGB入稿できる)、
アクリルブロックはCORNER PRINTINGさん(長方形で、両面印刷できるのがココ)、
その他のグッズはヨツバ印刷さん(1点から安く作れて、グッズの種類が豊富で大変良い)。

さいごに

昨年は知り合いがほぼいないなかでの出展だったので、ボッチ感…がかなり強かったのですが、
今年は大きな食事会に参加したり、他の出展者の方々とランチを共にできたりで、
今年はたくさんの方々と知り合うことができ、
かなり濃ゆい、素敵な4日間になりました。

ご縁をいただきました皆様、本当にありがとうございました…!

以下、今年のクリエポのまとめ。

良かったこと

  • 昨年に比べて、総合的に大盛況をおさめることができた
  • 他の出展者の方々と交流を深めることができた

失敗したこと

  • パンフレットの増刷の手順で、慌てて色々ミスしてしまった
  • イベント開催期間中の丸々半分、配布物の在庫を切らしてしまった
  • お金を使いすぎてしまった

悔やまれることは大きいですが、
今年のクリエポは本当に良い経験となりました。
今度いつ出るかは未定ですが、いずれまた出たいです!

以上、2023年のクリエポ備忘録となります。
長々と…書いてしまいましたが、
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。